口腔内スキャナーとデジタル技工
皆様は、歯科医院で印象採得(歯の型とり)をされて、嫌な思いを経験したことはないでしょうか? 当院では、口腔内スキャナーを利用して、印象採得を快適に行うことができます。 今回は、口腔内スキャナーを用いた矯正装置作製の手順を…
矯正歯科コラム
最近、加速矯正に興味を持っていただく患者様が増えてきました。
加速矯正装置の説明をさせていただくと、「まずは矯正治療を始めて歯の動きを確認し、その後で加速矯正装置を使うか検討してもいいですか?」という質問をされることがあります。
この点について、私の考えをお伝えします。
「マウスピース型矯正装置」の場合は、加速矯正装置を使用するかどうかを最初に決めていただきます。理由は、加速矯正装置を用いたときの歯の動きは、加速矯正装置を用いないときと異なることがあるので、マウスピース型矯正装置を設計する際にあらかじめその動きを織り込む必要があるからです。
「歯の表からの装置(マルチブラケット装置)」の場合は、加速矯正装置を途中から使用していただいても大丈夫です。ただし、歯の表からの装置(マルチブラケット装置)を用いた治療の場合、治療の序盤のほうが歯の移動が大きく、終盤に近づくと歯の移動が小さくなる傾向にあるため、治療期間を短縮するためには、なるべく最初の頃から使用していただいたほうが効果は高いと思います。
加速矯正装置はマウスピース型矯正装置と併用することが多いですが、歯の表からの装置(マルチブラケット装置)の場合でも、歯の移動速度が2.9倍になり、歯をならべる期間が59%減少するという報告(Shaughnessy et al., 2016)もあります。
興味のある方は、ぜひ参考にしてください!
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