口腔内スキャナーとデジタル技工
皆様は、歯科医院で印象採得(歯の型とり)をされて、嫌な思いを経験したことはないでしょうか? 当院では、口腔内スキャナーを利用して、印象採得を快適に行うことができます。 今回は、口腔内スキャナーを用いた矯正装置作製の手順を…
矯正歯科コラム
最近はマウスピース型矯正装置でも様々な不正咬合を治療することができるようになってきました。
それでもやはり、マウスピース型矯正装置とマルチブラケット装置では歯を動かす仕組みが異なるため、それぞれ得意な治療もあれば苦手な治療もあります。
では、マウスピース型矯正装置が苦手な治療とはどのようなものでしょうか?
2023年のアメリカ矯正歯科学会雑誌(American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics)に、マウスピース型矯正装置(Invisalign)とマルチブラケット装置(fixed appliances)を用いたときの上顎前歯の動きを比較した論文がありますので紹介します。
この論文を読むと、マウスピース型矯正装置(Invisalign)とマルチブラケット装置(fixed appliances)で、最終的な治療結果の質は大きく変わらないことが分かります。
ただし、詳細に分析してみると、マウスピース型矯正装置(Invisalign)は犬歯の回転(rotation)と傾斜(tipping)、および切歯と犬歯のトルク(torque)、といった歯の動きが苦手であることが分かります。
このようにマウスピース矯正では苦手な歯の動きがありますので、正確に歯を動かすためには定期的に来院していただき、随時、歯の動きを確認したり修正を行ったりする必要があるということをご理解ください。
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