加速矯正は歯根吸収を起こしやすいのか?
当院のwebサイトでも紹介していますが、矯正歯科治療における歯の移動を早める方法として加速矯正があります。 加速矯正は、特にマウスピース矯正との相性がいいので、よく一緒に用いられます。 加速矯正装置を用いたときに、副作用…
矯正歯科コラム
最近、コクランライブラリーに収載されている加速矯正に関する論文が、新しい内容に更新されましたので紹介します。
この論文は、2013年にプロトコル論文が出された後に2015年に初版が出されており、今回の第二版は8年ぶりの更新になります。
第二版で新しくなった点は、これまでマルチブラケット装置(fixed appliances)対する加速矯正の効果だけが報告されていたものが、今回からマウスピース型矯正装置(removable appliances)に対する効果も報告されています。
また、初版では振動加速矯正の効果しか報告されていませんでしたが、第二版では振動加速矯正(light vibrational forces (LVF))に加えて、2種類の光加速矯正(low level laser therapy (LLLT)およびlight‐emitting diode (LED))の効果も報告されています。
加速矯正については、まだまだ質の高い臨床研究が必要なので、これからの研究動向については注視していこうと思います。
相談を受け付けております。
歯並びにお悩みがある方はお気軽にお問い合わせください。