第82回日本矯正歯科学会学術大会
2023年11月1日から3日にかけて、新潟市で開催された第82回日本矯正歯科学会学術大会に参加してきました。 日本矯正歯科学会はこれまで、諸般の事情によりマウスピース矯正に対して消極的だったのですが、本大会からマウスピー…
矯正歯科コラム
答えは、もちろん「できません」です。
マウスピース型矯正装置がいくら最新の技術を詰め込んだ装置であっても、それだけで全ての不正咬合を治すことはできません。
ただし、様々な補助装置を組み合わせることによって、マウスピース型矯正装置単独では治すことのできない難しい治療を行うことが可能になります。
マウスピース矯正で難しい治療の一つに、大臼歯の近心移動(奥歯を手前に動かすこと)があります。
以前は、マウスピース型矯正装置で大臼歯の近心移動を行うと失敗するので、絶対に行うなと教えられたこともあったほどです。
しかし、この大臼歯の近心移動も、適切な補助装置を組み合わせることによって、効率よく行うことができることが報告されています(Lyu et al., 2023)。
マウスピース矯正でしっかりと歯ならびを治すためには、マウスピース型矯正装置だけでなく、様々な補助装置を組み合わせが必要であるということを理解していただけると幸いです。
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