意外と治療が難しい歯列正中のずれ
矯正歯科治療の対称となる歯列不正はいろいろありますが、その中でも常に治療が難しいなと感じるものがあります。それは、「歯列正中のずれ(上の歯と下の歯の真ん中がずれていること)」です。一般の方には分かりづらいと思いますが、わ…
矯正歯科コラム
2020年のアメリカ矯正歯科学会雑誌に、インビザラインで本当に歯並びが治っているのかを調べた論文があります。
Haouili N, Kravitz ND, Vaid NR, Ferguson DJ, Makki L. Has Invisalign improved? A prospective follow-up study on the efficacy of tooth movement with Invisalign. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2020 Sep;158(3):420-425.
この論文の中身を簡単に説明すると、インビザライン治療で計画通りに動いた歯は、たったの50%しかなかった、というものです。
すなわち、「インビザラインの治療の約半分は計画通りに治っていない」、という衝撃的な内容になります。
我々がマウスピース矯正を行う場合には、100%に近い確率で歯を計画通りに移動させるために、「歯をどのような順番で移動させたらいいのか」、「装置をどのように装着したらいいのか」など、様々なことを考えます。逆に、何も考えずに治療を行うと、成功率は50%をはるかに下回る可能性もあります。
マウスピース矯正はどこの医院でも同じではない、ということがよく分かる論文だと思います。
マウスピース矯正をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
—
当院では無料矯正相談を随時受け付けております。
歯並びの治療について気になることがありましたら、いつでもご連絡ください。
—
歯科医師・歯学博士 公益社団法人 日本矯正歯科歯科学会 認定医・指導医 川邉紀章
無料相談を受け付けております。
歯並びにお悩みがある方はお気軽にお問い合わせください。